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自分が初めて東北を仕事で訪れたのは福島だった。

東京から常磐高速道路でいわき市辺りまでいき、そこから波をチェックしながらその日一番の波を求めて海岸線を北上するのである。

海沿いは広く平坦な場所が多く、あおあおと輝く稲や野菜を田んぼや畑で育てているのをよく目にした。

その田んぼや畑の奥には東北地方の中央部を、栃木県から青森県にかけて南北に延びる雄大な奥羽山脈が広がっており、おじいちゃんおばあちゃんが田畑を耕していたり、子どもたちが外で元気よく遊んでいたり,自転車に乗った釣り帰りのおじさんが声かけてきたりと、どこか懐かしく心休まる日本の原風景をいつも見ることができた。

また、寒くなってくると奥羽山脈は雪で覆われ、その雪山の峰々が遠くに見え、まるで絵に描いたような豊かな大自然が広がる非日常的な景色を、旅とともに楽しんでいたことを昨日のように覚えている。

海岸線にはいくつもの小さな川が流れ込んでいて、人知れず波がブレイクする極上のポイントを河口で見つけることができた。

その川は11月頃になると産卵のために大きなサケが川を上ってくるので、サーフィンや釣りが禁止になるのである。今までネイチャー番組とか雑誌でしか見たことがなかったような、大きなサケが何匹も川をそ上していく光景を目の当たりにして、本当に感動したものだった。

そんな大自然の営みを身近に感じられる福島がたまらなく好きだった。

夏でも人ごみをさけてサーフィンが楽しめ,心優しいローカルの人たちが、わたしたちビジターを温かく迎えてくれる東北・福島。ビーチで挨拶を交わすと、あっちのビーチの方が波がいいよとか、おいしいご飯のお店を教えてくれるなど、東北には心温まる思い出がたくさんつまっている。

それから幾度となく東北へサーフィンの取材で訪れていた。その度にローカルの人たちのお世話になり、おいしいご飯を食べいい波を当てることができた。そんな自分にとって大切な東北に放射能が降り、近づくこともできないなんて信じられない。

早く人々の生活が戻り笑って過ごせる日々がくることを祈っています。

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